日本財団 図書館


 

a)排ガス供給を停止する。
b)冷却供給を停止する。(排ガス凝縮停止)
c)凝縮水分離器(1)および炭酸ガス分離器の液位を下限に設定し、系内の凝縮液保有量を減らす。
d)系内圧力の設定を下げる。不凝縮ガスとともに、温度・圧力条件によって凝縮炭酸ガスが気化、系外に排出される。
通常運転特性(定常運転および負荷変化特性)に対しては、不凝縮ガスの影響による排ガス凝縮量の変化、負荷変化による状態変化および運転特性を最適化するためのデータを取得する。この運転の中で水蒸気凝縮器および炭酸ガス凝縮器の伝熱特性データを取得する。
模擬ガスのラインを図3.3-18に示す。模擬ガス高圧燃焼試験設備のCGRカスラインに分岐配管を設置し、蒸気発生器、CO2供給設備からの水蒸気、炭酸ガスを用いる。CGR温度調節器の上流側で混合された模擬ガスは、二重管形式のCGR温度調整器の内管を通り、次に外管を流れてベントスタックヘの排出ラインから分岐して排ガス凝縮試験装置に流入する。
(3)データ解析方法
排ガス凝縮試験により得られたデータを用い、排ガス凝縮器の伝熱特性を以下の方法により解析する。マスバランスは、各流量計測データより(14)式により評価する。
WT=Ww1+Wc1+Ww2+Wc2+WN○
ここで、Wc1:凝縮水分離器(3)炭酸ガス流量(?/h)
Wc2:凝縮水分離器(2)炭酸ガス流量(?/h)
WNO:不凝縮ガス流量(?/h)
WT:水蒸気凝縮器入口排ガス流量(?/h)
Ww1:凝縮水分離器(3)凝縮水流量(?/h)
Ww2二凝縮水分離器(2)凝縮水流量(?/h)
また、炭酸ガス凝縮器入口流量は(15)式による計算値を用いる。
W1=WT−WC1−Ww1=Ww2+Wc2+WNO(15)
ここで、W1:炭酸ガス凝縮器入口流量(?/h)
水蒸気凝縮器ならびに炭酸ガス凝縮器のヒートバランスは各々(16)式(17)式により評価する。
Q1=Wwc(T3-T2)Cpw
=(Ww1+Ww2)(hwIN-hOUT)十(Wc1十Wc1)(hc1N-hcOUT)+WNO(hNOIN−hNOOUT)(16)
Q2=Wwc(T2-T1)CPw
=Ww2(hwIN-hwOUT)+Wc2(hcIN+hcOUT)+WNO(hNOIN-hNOOUT)(17)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION